一人一台PC(4月20日)
一人一台割り当たっているPC端末(クロームブック)を活用した授業を、本校の主幹教諭が校内で公開しました。5年生理科です。はじめに、前の時間の学習の振り返りです。下写真は、種を土に植えるときの深さの解答で、棒グラフは選択肢ごとの人数を示しています。
多数が正解の1cmと答えていますが、選択肢2つ目の10cmと答えた子も7名いました。子どもたちに、自分の定規で違いを確認させました。選択肢3つ目の100cmについては、子どもたちも「深すぎ―」「芽が出られない~~」と笑っていました。

次に、昨日6年生が行った全国学力・学習状況調査の問題に、4年生の内容があったので、復習を兼ねて子どもたちに紹介しました。
「朝、鉄棒に、水滴や氷がついていたのは、空気中の何が冷やされたためか」という問題です。

次に今日の課題に入りました。
雲の様子と天気の変化の関係の学習です。
ノートに今日の課題を書きました。
ここはPCではなくノートと鉛筆、そして子ども同士の対話です。
”雲の様子”って、例えばどんな事?という問いについて、各自が考えます。ノートには今日の課題も書いています。
雲の、”形”、”多さ・量”、”色”、”高さ”、”ある・なし” など、たくさんの”様子”が出ました。
また、理科で大事な、観測の仕方の基本、毎回同じにしなければならないことなどを確認しました。
そしていよいよ観測です。PCで、今日の雲の写真を撮ります。

撮り終わったら入力作業です。

教師が用意した観測用のページに、名前、日時、天気など必要事項を入力します。
次に、今撮ってきた写真から1枚選んで貼り付けます。
そして、雲の様子について気が付いたことを入力します。
これで、観測記録は完成です。
時間内で終えることができました。
この記録を重ねることで、課題についての考察が一人一人できる準備が整います。
このように、昨年度末に導入された一人一台端末は、普段の授業に活用されています。
しかし、
同時に、ここに至るまでのことも書きたいと思います。
この授業でのPC使用場面は何回もありました。一回一回、操作法を説明していたら、授業が全く進まないということはお分かりいただけると思います。
さらに、操作法が身につくまではかなり時間と回数がかかります。
そして、文章入力は、ローマ字を理解している必要があります。
つまり、今日のこの授業は多くの基礎の上にあり、ここに至るまで、かなり多くの時間と回数、PCに触れている必要があったということです。
PCの使い方を学ぶための時間を特別に設けるほど、時間の余裕はありません。
普段の授業の中で少しずつ、何回も何回も、うまくいかないこともありながら、繰り返し使って、支援して、子どもたちも嫌がらなくなって、それで初めて授業で使おうと子どもたちも思ってくれるようになります。それをやらずにいきなり使うと、タイムロスばかりです。
今、PCは自分専用で近くにあるため、上のような試行錯誤を少しやりやすい環境ができてきました。どの学年も、授業の中で地道な努力を続けています。