第62回卒業証書授与式
3月12日(土)第62回卒業証書授与式が行われました。卒業生77名が全員出席し、卒業証書が授与されました。卒業生代表の言葉では、コロナ禍で学校行事やこれまで出来たことが出来なくなった辛さの中で、仲間の明るさと笑顔が自分の支えとなっていたことを、涙ながらに伝えてくれました。
今年度も新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、合唱や歌唱を行わず、保護者の参列も1名に限定する中、ご理解を頂きましたことに感謝申し上げます。
卒業式の様子は、限定配信いたします。学校よりメール連絡致しますアドレスをもとに、是非ご覧ください。



式 辞
皆さん、卒業おめでとうございます。この皆さんの立派な姿を、参加していただける全ての保護者の皆さん、地域の皆さんと全校生徒で、見届け、歌声を聞きたかった、と今この場で改めて思います。
皆さんは1年生の3学期から、新型コロナウイルスによる各種行事の縮小、中体連大会やコンクールの中止など、多くの影響を受けました。長い休校により孤独を感じ寂しい想いをした人もいたでしょう。全国の中学生が同じような状況とはいえ、心の整理が大変だったと思います。
そんな中でも皆さんは、西の里中学校生徒として、また3年生として、毎日の生活の中で大きく成長しました。体育祭や百人一首大会での強力なリーダーシップ。全校生徒を盛り上げ元気にしてくれた、生徒会役員による応援動画。練習の時間を大切にし、最後まで全力で戦い抜き、躍動感あふれる演奏をし、丁寧に創り上げた作品を展示し、盛り上げてくれた部活動。行先は道内だったけれども、公共の場をわきまえ協力して行動し、何より実施できたことに感謝の言葉すら述べていた修学旅行。
そんな心に、私は感動を覚えます。
4月から新たな場所での生活となりますが、これからもコロナウイルスによる厳しい環境は続きます。そのような中でも、西の里小中一貫スローガン「笑顔・温もり」を大切にし、「未来へつなぐ里っこ」として西の里の地で育った良さを広め、持続可能で平和な社会の実現に寄与していくことを願っています。
最後になりましたが、保護者の皆様、お子様の御卒業、おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。
今年度の卒業式も、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、このような形となりましたが、何卒ご理解をお願いいたします。
この三年間、西の里中の教職員一丸となって、卒業生の成長を見守りつつ、精一杯努力したつもりではありますが、いたらない点もあったと思います。それにもかかわらず、本校に、私たち職員にお寄せくださいましたご理解とご協力に対して心より御礼申し上げます。
卒業生の皆さんの前途に幸多かれと祈り、式辞といたします。
令和四年 三月十二日
北広島市立西の里中学校 校長

卒業生代表の言葉
私たちの中学校生活は、行事も中止または延期になり、いつ学級閉鎖になるかも分からない日々が2年ほど続きました。制限されることが次第に増えて、苦しい時もありました。今まで当たり前だと思っていたことが当たり前ではなくなり、逆にマスクをつけることが当たり前になりました。
しかし、このような状況になったからこそ、友達と会って話すことの大切さなど今まで気がつけなかったことにも気がつけるようになりました。さらに、みんなで工夫してこの状況を少しでもいいものに変えようと、協力することができました。
そして私たちは、どんな状況でも、明るく、笑顔で、過ごし続けてきました。私自身この学年の明るさに何度も助けられました。もしかしたら、明るくいるというのはささいなことなのかもしれません。しかし、ささいなことでも、それを毎日大切にすれば、苦しい時も乗りこえられるということを、この学年から学びました。
この学年は優しさにあふれています。私は初めて向かう受験というものに不安で一杯でした。それはほかのみんなも同じだったと思います。それにも関わらず、自分のことだけではなく、周りを気づかい、励まし合っていたみんな。そんな優しいみんなにはこれからもそれぞれの場所で、今よりもっと輝いてほしいです。今までありがとう。
私たちのためにたくさんの話し合いを重ねたり、私たちのことに真剣に向き合ったりしてくださった先生方、私が苦しい時に、誰よりも早く気がついて、支えてくれた家族、本当にありがとうござました。
私は自分の考え方を誰かに認めてもらうまで、自信がもてません。さらに、人と違うとつい、自分の考えを変えてしまいます。しかし、中学校生活でいろいろな人と関わるうちに、私の考えを大切にしたいと思ってくれてる人がいるということに気がつきました。だから、これからもっと自分の考えに自信をもちたいです。自分の考えと他の人の考えを対等に考えて、自分が良いと思うことを自分の意思で決められるようになりたいです。
私たちは、今日この中学校を卒業します。これからも挑戦することを忘れず、日々を大切にしていきます。