特別天然記念物野幌原始林保存活用計画
掲載日:2025年4月1日
策定の目的
特別天然記念物野幌原始林は、北広島市、札幌市、江別市にまたがって南北にのびる野幌丘陵上にある森林のうち、北広島市の一部が特別天然記念物として指定を受けています。1873年(明治6年)、開拓使札幌本庁は札幌郡の7か所を官林と定めました。その一つである「野津幌官林」は現在の野幌国有林の範囲を中心とした野幌丘陵一円の地域にあり、南側のおよそ半分は北広島市にあたります。このころの「官林」は特に良林を意味し、当時から優れた森林として知られていたことがわかります。
1921年(大正10年)3月には、現在の野幌森林公園(札幌市、江別市)の一部と北広島市にまたがる範囲の約321ヘクタールが天然記念物として指定されました。それから、1950年(昭和25年)の文化財保護法の制定を受け、1952年(昭和27年)3月29日に同範囲が特別天然記念物の指定を受けました。しかし、1954年(昭和29年)5月の低気圧急発達(メイスト-ム)と9月の台風15号(通称:洞爺丸台風)により指定範囲の大部分が大打撃を受けました。このため、1959年(昭和34年)と1962年(昭和37年)に風倒被害が大きかった48林班(江別市)や56林班(現北広島市)などの指定が解除され、北広島市内の3小班約41.7ヘクタールのみが指定地として残され、現在に至っています。
その後、2019年(令和元年)10月に国有林の北側に隣接する約20.2ヘクタールの範囲が「既指定地に続く落葉広葉樹林二次林が良好な自然回復を呈しており、今後も良好な自然環境となることが期待できる」という理由により追加指定されました。
本計画は、この調査結果を踏まえて、100年以上にわたり保全されてきた既指定地と、森林回復の途上にある追加指定地の2つの指定地において、変化しつづける森林を適切に保全・再生していくための課題や手法、より良い活用の方向性を示すことを目的として策定しました。
計画本文
- PDF概要版 (1.4MB)
- PDF表紙 (871.4KB)
- PDFはじめに、目次 (2.1MB)
- PDF1章 計画策定の沿革・目的 (3.2MB)(1ページ~8ページ)
(1)計画策定の背景・目的
(2)計画の対象とする範囲
(3)検討の経緯
(4)本計画の位置づけ(他の計画との関連)
(5)計画期間、計画の見直し - PDF2章 概要と本質的価値 (9.8MB)(9ページ~32ページ)
(1)野幌原始林の自然環境の特徴
(2)指定に至る経緯
(3)野幌原始林の本質的価値 - PDF3章 現状と課題 (4.4MB)(33ページ~43ページ)
(1)保存管理の現状と課題
(2)活用の現状と課題
(3)運営・体制の現状と課題 - PDF4章 保存・活用の各施策 (3.3MB)(44ページ~58ページ)
(1)保存・活用の基本方針とゾーニング
(2)保存管理の施策
(3)活用の施策
(4)運営・体制の施策
(5)指定地における現状変更等の取り扱いについて
(6)計画の検証・評価と見直し - PDF巻末資料 (9.7MB)(資-1ページ~資-50ページ)
1.関係法令等
2.調査委員会・検討委員会
3.野幌原始林および周辺地域の動植物
4.各種図面 - PDF裏表紙 (599.3KB)
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お問い合わせ先
教育部 エコミュージアムセンター知新の駅電話:011-373-0188