エコミュージアムとは
掲載日:2016年4月1日
エコミュージアムとは
1.エコミュージアムの発祥
- フランスのリヴィエールが1960年代後半に提唱しました。
「ある一定の地域に残された史跡、建造物、産業遺跡などに注目し、これらを将来にわたって保存すべき“遺産”ととらえ展示したり、活用したりすることでその地域全体を屋根のない博物館とすること」 - 地域の遺産全体をさまざまなかたちで活用していくまったく新しいタイプの「地域づくり」の手法です。
2.エコミュージアムの3つの特徴
- 地域にある遺産を現地で保存すること…遺跡や自然公園などに似ています
- 地域に密着した博物館としての存在…これまであった博物館と似ています
- 住民が主体的に参加する場となること…住民が日々生活している場にあることから、住民の参加が欠かせません
北広島市とエコミュージアム
1.エコミュージアムの手法を取り入れる経緯
- 北広島には特筆すべき遺産が数多く存在する
- 国指定史跡「旧島松駅逓所」
- W・S・クラーク「Boys, be ambitious」の碑
- 寒地稲作の祖である中山久蔵
- 国指定特別天然記念物「野幌原始林
- 全国有数の化石動物群の産地
- 遺産についての市民の声と市民活動
- この地に古くからあった伝統的なものが次々に失われていくことへの危惧
- 地元にある史跡や昔からの言い伝えを集めて、若い世代に伝えていこうとする活動が続いている
- 市内の現状
- 郷土資料館のような中核的施設がなかった
- 史跡・文化財の風化・劣化が進行している現状
2.北広島市の特徴
- 多彩な遺産が地域に分散するまち
- 北広島市は、エコミュージアムをつくるにふさわしい遺産を持つまち
- 「豊かな自然に恵まれた」まち
- 「大いなる志を抱いて来た」先人のまち
- 「匠の偉業に支えられた」まち
北広島エコミュージアムの基本理念
1.北広島の自然・歴史・産業
北広島は海底が隆起した大地からなり、様々な動植物が繁栄してきました。また、先史時代からの人の痕跡や明治時代からの開拓の歴史を感じることができるまちです。2.遺産の発掘
北広島の風土と歴史が残してくれた自然・歴史・産業に関する様々な遺産を発掘し、保存・活用へとつなげます。3.尊敬と感謝
まちに何かを付け加えるものではなく、本来持っていた遺産を発掘することにより、新しい価値を見出し、再認識していく。その過程において、北広島の特質を把握することにより、自然遺産や歴史遺産などに尊敬と感謝の念を持ち、そこに住む自分たちを誇りに思うようになります。4.協働
エコミュージアムの手法的な特色には、みんなが力を合わせてつくるということがあります。それは、行政と地域の皆さんが協働して構想し、保存・活用し実現していくものです。ここ、北広島市におけるエコミュージアムの取り組みは、相互に協力して自分たちのまち北広島の歴史をつくりあげていくものです。
北広島エコミュージアム構想(平成22年(2010年)3月1日策定)
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お問い合わせ先
教育部 エコミュージアムセンター知新の駅電話:011-373-0188