【令和7年度】 部活動の在り方に関する方針
令和7年度 北広島市立広葉中学校 部活動の在り方に関する方針(令和7年3月改訂)1, ねらい
(1) 生徒の自主的、自発的な参加による部活動を通して、基本的生活習慣や強い意志、自主的、創造的能力を身に
つける。
(2)健全な心身の育成を目指し、各部の年間活動計画を立案し、学校教育の一環としてバランス良く実施する。
(3)スポーツや文化、科学等に親しませ、学習意欲の向上や責任感、連帯感の涵養等、学校教育が目指す資質・能力
の育成に資する。異年齢との交流の中で、生徒同士や教師と生徒等との好ましい人間関係の構築を図る。
2, 効率的・効果的な活動のための体制整備
(1)興味関心を同じくする生徒の希望により、体育系・文化系で構成する。
(2)部の構成は(2025年度現在)
体育系: 野球・サッカー・男女バスケットボール・男女卓球
文化系: 吹奏楽・美術 を基本とする。
※部活動の開廃、合同チームによる活動等については、指導顧問の有無、所属部員の確保状況、地域における持続
可能性、活動移動での安全面等を勘案し、職員会議で別途協議する。
(3)部活動顧問並びに生徒は、心身の健康管理、事故防止に努め、暴力・体罰等を根絶する。
(4)部活動顧問は、年間・月間の活動計画を配布する等、生徒・保護者の理解・協力を得る。
(5)部活動を公開する場や保護者説明会を設ける等、学校と家庭が連携し部活動を運営する。
(6)部活動予算は、PTAスポーツ文化後援会の会計予算から支出され、各部の計画により会計担当者が原案を提示
し、全体の了承を得る。
(7)活動費の他、別途部費を徴収する部については、年度計画に明記し、保護者、教職員へ理解・周知を図る。
(8)本校の部活動のきまりを遵守する。
3, 適切な休養日の設定
(1)スポーツ医科学の見地や、生徒のバランスのとれた生活のため、部活動休養日・活動時間は以下を基本とする。
①休養日 :週あたり2日以上(基本は平日水曜日1日・週末1日以上)
〇週末又は祝日に大会参加等で活動した場合は、休養日を他の日に振り替える。
〇年間104日以上の休養日を設ける。
〇学校閉庁日を設定する場合はその期間を休養日とし、道民家庭の日(毎月第3日曜日)は、可能な限り休養日
とするよう努める。
〇その他、定期試験前の3日前、学校や市共通の部活動休養日は原則休養日とする。
②活動時間:平日:2時間程度 学校休業日:3時間程度
③下校時刻:4~9月18:30 10~3月 17:30 下校完了
④長期休業中の休養日の設定は、学期中に準じた扱いを行う。
⑤活動場所で測定した暑さ指数(WBGT)が31℃以上の場合は、原則として活動を行わない。また、本市・本道の
地域特性から、冬季に行う部活動の際は、厳しい気象や地形などの自然条件の影響を受けやすいため、低体温症
や凍傷など事故の可能性、災害の危険性を踏まえ、常に安全に配慮しながら指導を行う。
(2)設定理由
学校教育の一環として行われる部活動は 、生徒の自発的な参加により行われ 、学習意欲の向上や責任感、連帯
感の涵養等、学校教育が目指す資質・能力の育成に資するものであり、異年齢との交流の中で、生徒同士や教師と
生徒等との好ましい人間関係の構築を図ったり、生徒自身が活動を通して自己肯定感を高めたりするなど、生徒
が多様な学びや経験をする場として、教育的意義が高い。
部活動を実施する上では、 教育課程内の活動との関連を図る中で、その教育効果が発揮されることが重要であ
り、生徒の学校生活等への影響を考慮した休養日や活動時間を設定し、けがの防止や心身のリフレッシュを図るほ
か、部活動だけではなく、多様な人々と触れ合い、様々な体験を充実させるなど、生徒のバランスのとれた生活や
心身の成長に配慮する必要がある。
また、教師が健康でいきいきとやりがいをもって勤務しながら、学校教育の質を高められる環境を構築するため
には、教師の部活動指導における負担が過度にならないよう配慮し、部活動が持続可能なものとなるよう、合理的
でかつ効率的・効果的に行われる必要がある。
本校活動方針は、平成30年3月、スポーツ庁の「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」・同年12
月、文化庁の「文化部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」並びに都道府県・北広島市が策定した学校に係
る部活動の方針に則り、本校の部活動に係る活動方針を策定するものである。
4.合理的でかつ効率的・効果的な活動の推進
(1)運動部活動における適切な指導の実施
①運動部活動の実施に当たっては、生徒の体調変化や気象条件などの環境変化に十分注意するとともに、「運動
部活動での指導のガイドライン」(文科省 平成25年5月)に則り、生徒の心身の健康管理、事故防止及び体罰・ハ
ラスメントの根絶を徹底する。
②運動部顧問は、
〇スポーツ医・科学の見地から、トレーニング効果を得るために休養を適切に取る。
○生徒の体力の向上や、生涯を通じてスポーツに親しむ基礎を培うことができるよう、生徒とコミュニケーション
を十分に図る。
○生徒が技能や記録の向上等それぞれの目標を達成できるよう、競技種目の特性等を踏まえた科学的トレーニン
グを積極的に導入する。
○専門的知見を有する保健体育担当の教師や養護教諭等と連携・協力し、発達の個人差や成長期における体と心
の状態、女性特有の健康問題の予防対策等に配慮して指導にあたる。
(2)文化部活動における適切な指導の実施
①文化部活動の実施に当たっては、生徒の体調変化、気温や湿度などの環境変化に十分注意するとともに、生徒
の心身の健康管理、事故防止及び体罰・ハラスメントの根絶を徹底する。
②文化部顧問は、
○生徒のバランスのとれた健全な成長の確保の観点から休養を適切に取る。
○生徒の芸術文化等の能力向上や、生涯を通じて芸術文化等の活動に親しむ基礎を培うことができるよう、生徒
とコミュニケーションを十分に図る。
○生徒が技能等の向上や大会、コンクール、コンテスト、発表会等でのそれぞれの目標を達成できるよう、分野の
特性等を踏まえた合理的でかつ効率的・効果的なトレーニングや活動を積極的に導入する。
○専門的知見を有する教師や養護教諭等と連携・協力し、発達の個人差や成長期における体と心の状態等に配慮
して指導にあたる。
5.部活動の充実と適切な実施
(1)部活動指導の充実を図る取組
市教委とも連携し、部活動の教育的意義を踏まえ、効果的に部活動指導を行い、部活動の適切な実施及び充実に
資する。
(2)部活動顧問と生徒の信頼関係づくり
部活動は、生徒の自主的、自発的な参加により行われる活動であることを踏まえ、各部において次のことを徹底
する。
①指導の目的、技能等の向上や生徒の心身の成長について理解させ、部活動顧問と生徒の信頼関係を構築する。
②指導にあたり、生徒の人間性や人格の尊厳を損ねたり否定するような発言や行為は禁止する。
(3)部活動内の生徒間の人間関係形成、リーダー育成等の集団づくり
①部活動においては、生徒のリーダー的な資質・能力の育成とともに、協調性、責任感の涵養等の望ましい人間関
係や人権感覚の育成を図る。
②暴力や体罰についてはこれを禁止する。
(4)学校単位で参加する大会等の見直し
生徒の教育上の意義、生徒や部活動顧問の負担が過度とならないこと等を考慮して、学校の部活動が参加する
大会等の回数に上限を定めたり、参加する大会等を精査することがある。なお、精査に当たっては、校長が生徒や
保護者、地域の関係団体等の理解を得るよう、十分配慮して、判断する。
(5)部活動の設置、統廃合、合同チーム等の編制
部活動の開廃、合同チームによる活動等については、指導顧問の有無、所属部員の確保状況、地域における持続
可能性、活動移動での安全面等を勘案し、職員会議で別途協議する。また、検討にあたっては、生徒や保護者の理
解の下、長期的な見通しをもって行う。
なお、生徒と部活動顧問の負担が過度にならないよう適正な数の部活動数を考慮した上で、既存の部活動の統
廃合などと合わせて、競技力・技能の向上や大会等での成績以外にも、適度な頻度で行ったり、スポーツ・芸術文
化等の活動に興味と関心をもつ同好の生徒が、学級内とは異なる人間関係を形成したりすることができる部活動
の設置について検討する。市教委は、単一の学校では特定の競技・文化活動を行うことができない場合、複数校に
よる合同部活動の取組を許容することから、合同部活動の取組において、中体連や関係団体の規定に留意すると
ともに、生徒と部活動顧問の負担が過度とならないこと等を考慮し検討する。
(6)家庭や地域との連携を図る取組
部活動の実施にあたっては、保護者に部活動を公開する場を設ける等、保護者の部活動への理解を深め、学校と
家庭が連携しながら部活動指導に取り組めるよう環境づくりに努める。
市教委及び校長は、生徒のスポーツ環境の充実や芸術文化等の活動に親しむ機会の充実の観点から、学校や地
域の実態に応じて、地域の人々の協力、社会教育施設や文化施設の活用、地域の関係団体との連携、保護者の理
解と協力等による、学校と地域が共に子供を育てるという視点に立った、学校と地域が協働した取組に努める。
(7)障がいのある生徒への配慮
市教委及び校長は、部活動等を通じて、障がいのある生徒と障がいのない生徒が交流する場を設ける等、必要に
応じて支援に努める。