【令和5年度】 部活動の在り方に関する方針
北広島市立広葉中学校部活動の在り方に関する方針(令和5年4月1日改訂) R5.4.1
1, ねらい
(1) 生徒の自主的、自発的な参加による部活動を通して、基本的生活習慣や強い意志、自主的、創造的能力を身に
つける。
(2) 健全な心身の育成を目指し、各部の年間活動計画を立案し、学校教育の一環としてバランス良く実施する。
(3) スポーツや文化、科学等に親しませ、学習意欲の向上や責任感、連帯感の涵養等、学校教育が目指す資質・能力
の育成に資する。異年齢との交流の中で、生徒同士や教師と生徒等との好ましい人間関係の構築を図る。
2, 効率的・効果的な活動のための体制整備
(1)興味関心を同じくする生徒の希望により、体育系・文化系で構成する。
(2)部の構成は(2023年度現在)
体育系: 野球・サッカー・男女バスケットボール・男女卓球
文化系: 吹奏楽・美術 を基本とする。
※部活動の開廃、合同チームによる活動等については、指導顧問の有無、所属部員の確保状況、地
域における持続可能性、活動移動での安全面等を勘案し、職員会議で別途協議する。
(3)部活動顧問、部活動指導員、外部指導者並びに生徒は、心身の健康管理、事故防止に努め、暴力・
体罰等を根絶する。
(4)部活動顧問、部活動指導員並びに外部指導者は、年間・月間の活動計画を配布する等、生徒・保護者
の理解・協力を得る。
(5)部活動を公開する場や保護者説明会を設ける等、学校と家庭が連携し部活動を運営する。
(6)部活動予算は、PTAスポーツ文化後援会の会計予算から支出され、各部の計画により会計担当者が原案を提
示し、全体の了承を得る。
(7)活動費の他、別途部費を徴収する部については、年度計画に明記し、保護者、教職員へ理解・周知
を図る。
(8)別紙:部活動のきまりを遵守する。
3, 適切な休養日の設定
(1)スポーツ医科学の見地や、生徒のバランスのとれた生活のため、部活動休養日・活動時間は以下を基本とする。
①休養日 :週あたり2日以上(基本は平日水曜日1日・週末1日以上)
〇週末又は祝日に大会参加等で活動した場合は、休養日を他の日に振り替える。
〇年間104日以上の休養日を設ける。
〇学校閉庁日を設定する場合は、その期間を休養日とし、道民家庭の日(毎月第3日曜日)は、可
能な限り休養日とするよう努める。
〇その他、定期試験前の3日前、学校や市町村共通の部活動休養日は原則休養日とする。
②活動時間:平日:2時間程度 学校休業日:3時間程度
③下校時刻:3~9月18:30 10~2月 17:30
④長期休業中の休養日の設定は、学期中に準じた扱いを行う。また、生徒が十分な休養を取り、部
活動以外にも多様な活動を行うことができるよう、種目特性に応じて、ある程度長期の休養期間
(オフシーズン)を設ける。
⑤気象庁等の熱中症アラートが発せられた当該地域・時間帯は、原則として活動を行わない。ま
た、本市・本道の地域特性から、冬季に行う部活動の際は、厳しい気象や地形などの自然条件の
影響を受けやすいため、低体温症や凍傷など事故の可能性、災害の危険性を踏まえ、常に安全に
配慮しながら指導を行う。
(2)設定理由
学校教育の一環として行われる部活動は 、生徒の自発的な参加により行われ 、学習意欲の向上や責任感、連帯感の涵養等、学校教育が目指す資質・能力の育成に資するものであり、異年齢との交流の中で、生徒同士や教師と生徒等との好ましい人間関係の構築を図ったり、生徒自身が活動を通して自己肯定感を高めたりするなど、生徒が多様な学びや経験をする場として、教育的意義が高い。
部活動を実施する上では、 教育課程内の活動との関連を図る中で、その教育効果が発揮されることが重要であり、生徒の学校生活等への影響を考慮した休養日や活動時間を設定し、けがの防止や心身のリフレッシュを図るほか、部活動だけではなく、多様な人々と触れ合い、様々な体験を充実させるなど、生徒のバランスのとれた生活や心身の成長に配慮する必要がある。
また、教師が、健康でいきいきとやりがいをもって勤務しながら、学校教育の質を高められる環境を構築するためには、教師の部活動指導における負担が過度にならないよう配慮し、部活動が持続可能なものとなるよう、合理的でかつ効率的・効果的に行われる必要がある。
令和4年12月、スポーツ庁及び文化庁は平成30年に策定した「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」及び「文化部活動に関する総合的なガイドライン」を統合し、「学校部活動及び新たな地域クラブ活動の在り方等に関する総合的なガイドライン」(以下、「国のガイドライン」という。)として全面的に改定を行った。
北海道(以下「道」という。)では、国のガイドラインに則り、広域性や気候など本道の特色及び学校の部活動の実態などを踏まえ、「北海道の部活動の在り方に関する方針」(以下「道の方針」という。)を策定した。
北広島市教育委員会(以下「市教委」という。)は、国のガイドラインに則り、道の方針を参考に、「北広島市の部活動の在り方に関する方針」(以下「本方針」という。)を策定することとした。義務教育である北広島市立中学校の部活動を主な対象とし、部活動が、地域、学校、競技種目、分野、活動目的等に応じた多様な形で最適に実施されることを目指す。
なお、学校での音楽やダンスなど同好会等の活動が、学校の管理下で顧問(責任者)の指導の下、部活動と同程度に継続的に行われており、生徒、保護者、地域住民等からも部活動と同様な活動として受け止められている状況がある場合は、それらの活動を部活動に含めて考えることとし、本方針の適用の対象とする。
また、部活動は、生徒の自主的、自発的な参加により行われるものであることから、部活動への参加を義務づけたり、活動を強制したりすることがないよう留意する。
小学校段階においても、中学校の部活動と同じようにスポーツや文化等の活動を学校教育の一環として行っている場合については、学校において、児童の発達の段階や教員の勤務負担軽減の観点を十分に考慮し、休養日や活動時間を適切に設定する。
以上の国・道並びに市教委の方針を受けて、本校の部活動に係る活動方針を策定するものである。
(1)運動部活動における適切な指導の実施
①運動部活動の実施に当たっては、生徒の体調変化や気象条件などの環境変化に十分注意するとと
もに、「運動部活動での指導のガイドライン」(文科省 平成25年5月)に則り、生徒の心身
の健康管理、事故防止及び体罰・ハラスメントの根絶を徹底する。
②運動部顧問、運動部指導員並びに外部指導者は、
〇スポーツ医・科学の見地から、トレーニング効果を得るために休養を適切に取る。
○生徒の体力の向上や、生涯を通じてスポーツに親しむ基礎を培うことができるよう、生徒とコ
ミュニケーションを十分に図る。
○生徒が技能や記録の向上等それぞれの目標を達成できるよう、競技種目の特性等を踏まえた科
学的トレーニングを積極的に導入する。
○専門的知見を有する保健体育担当の教師や養護教諭等と連携・協力し、発達の個人差や成長期
における体と心の状態、女性特有の健康問題の予防対策等に配慮して指導にあたる。
(2)文化部活動における適切な指導の実施
①文化部活動の実施に当たっては、生徒の体調変化、気温や湿度などの環境変化に十分注意すると
ともに、生徒の心身の健康管理、事故防止及び体罰・ハラスメントの根絶を徹底する。
②文化部顧問、部活指導員並びに外部指導者は、
○生徒のバランスのとれた健全な成長の確保の観点から休養を適切に取る。
○生徒の芸術文化等の能力向上や、生涯を通じて芸術文化等の活動に親しむ基礎を培うことがで
きるよう、生徒とコミュニケーションを十分に図る。
○生徒が技能等の向上や大会、コンクール、コンテスト、発表会等でのそれぞれの目標を達成で
きるよう、分野の特性等を踏まえた合理的でかつ効率的・効果的なトレーニングや活動を積極
的に導入する。
○専門的知見を有する教師や養護教諭等と連携・協力し、発達の個人差や成長期における体と心
の状態等に配慮して指導にあたる。
(1)部活動指導の充実を図る取組
学校は市教委とも連携し、部活動の教育的意義を踏まえ、効果的に部活動指導を行い、部活動の適切な実施及び充実に資する。
(2)部活動顧問、部活動指導員並びに外部指導者と生徒の信頼関係づくり
部活動は、生徒の自主的、自発的な参加により行われる活動であることを踏まえ、各部において
次のことを徹底する。
①指導の目的、技能等の向上や生徒の心身の成長について理解させ、部活動顧問、部活動指導員並
びに外部指導者と生徒の信頼関係を構築する。
②指導にあたり、生徒の人間性や人格の尊厳を損ねたり否定するような発言や行為は禁止する。
(3)部活動内の生徒間の人間関係形成、リーダー育成等の集団づくり
①部活動においては、生徒のリーダー的な資質・能力の育成とともに、協調性、責任感の涵養等の
望ましい人間関係や人権感覚の育成を図る。
②暴力や体罰についてはこれを禁止する。
(4)学校単位で参加する大会等の見直し
生徒の教育上の意義、生徒や部活動顧問、部活動指導員並びに外部指導者の負担が過度とならな
いこと等を考慮して、学校の部活動が参加する大会等の回数に上限を定めたり、参加する大会等
を精査することがある。なお、精査に当たっては、校長が、生徒や保護者、地域の関係団体等の
理解を得るよう、十分配慮して、判断する。
(5)部活動の設置、統廃合、合同チーム等の編成
①学校は、部活動の設置や統廃合に当たっては、校内でガイドラインを作成するなどして、生徒や
保護者の理解の下、長期的な見通しをもって行う。なお、生徒と部活動顧問の負担が過度になら
ないよう適正な数の部活動数を考慮した上で、既存の部活動の統廃合などと合わせて、競技力や
技能の向上や大会等での成績以外にも、適度な頻度で行ったり、スポーツ・芸術文化等の活動に
興味と関心をもつ同好の生徒が、学級内とは異なる人間関係を形成したりする等、生徒の多様な
ニーズに応じた活動を行うことができる部活動の設置について検討する。
②学校は、障がいの有無や得意不得意に関わらず生徒が参加しやすいよう、スポーツ・文化芸術等
に親しむことを重視し、個別の課題や挑戦を大切にすることや、過度な負担とならないよう活動
時間を短くするなどの工夫や配慮をする。
③学校は、部活動は生徒の自主的・自発的な参加により行われるものであることを踏まえ、生徒の
意思に反して強制的に加入させることがないようにするとともに、その活動日数や活動時間を見
直し、生徒が希望すれば、特定の種目・部門だけでなく、スポーツ・文化芸術や科学分野の活動
や地域での活動も含めて、様々な活動を同時に経験できるよう配慮する。部活動の開廃、合同チ
ームによる活動等については、指導顧問の有無、所属部員の確保状況、地域における持続可能
性、活動移動での安全面等を勘案し、職員会議で別途協議する。また、検討にあったっては、生
徒や保護者の理解の下、長期的な見通しをもって行う。なお、生徒と部活動指導員及び外部指導
者の負担が過度にならないよう適正な数の部活動数を考慮した上で、既存の部活動の統廃合など
と合わせて、競技力・技能の向上や大会等での成績以外にも、適度な頻度で行ったり、スポー
ツ・芸術文化等の活動に興味と関心をもつ同好の生徒が、学級内とは異なる人間関係を形成した
りすることができる部活動の設置について検討する。市教委は、単一の学校では特定の競技・文
化活動を行うことができない場合、複数校による合同部活動の取組を許容することから、合同部
活動の取組において、中体連や関係団体の規定に留意するとともに、生徒と部活動顧問、部活動
指導員並びに外部指導者の負担が過度とならないこと等を考慮し検討する。
(6)家庭や地域との連携を図る取組
①学校は、地域の実態に応じて、地域のスポーツ・文化芸術団体との連携や民間事業者の活用等に
より、保護者の理解と協力を得て、学校と地域が協働・融合した形での地域におけるスポーツ・
文化芸術の環境整備を進める。その際、各地域において、行政、学校、スポーツ・文化芸術団体等
の関係者が現状や課題を共有し、今後のスポーツ・文化芸術環境の在り方等を協議する場を設け
ることも考えられる。
②学校は、地域の実情に応じ、学校種を越え、高等学校、大学及び特別支援学校等との合同練習を
実施するなどにより連携を深め、生徒同士の切磋琢磨や多様な交流の機会を設けることも考えら
れる。
③学校は、学校と地域・保護者が共に子供の健全な成長のための教育、スポーツ環境の充実及び芸
術文化等の活動に親しむ機会の充実を支援するパートナーという考え方の下で、こうした取組を
推進することについて、保護者の理解と協力を促す。
④学校は、地域で実施されている分野と同じ分野の部活動については、休日の練習を共同で実施す
るなど連携を深める。休日に限らず平日においても、できるところから地域のスポーツ・文化芸術
団体等と連携して活動する日を増やす。
⑤学校は、部活動だけでなく、地域で実施されているスポーツ・文化芸術活動の内容等も生徒や保
護者に周知するなど、生徒が興味関心に応じて自分にふさわしい活動を選べるようにする。
(7) 障がいのある生徒への配慮
学校は、部活動等を通じて、障がいのある生徒と障がいのない生徒が交流する場を設ける等、必要に応じて支援に努める。
広葉中学校 部活動のきまり
広葉中学校 部活動生徒の重点目標 … 全員で達成しよう!
「自ら判断し、集団の一員として、行動のできる部員」
*部員ひとり1人が自ら判断して行動ができる活動をしよう!
*準備や後片付け、時間を守り安全に活動ができる判断力を高めよう!
*活動を支えてくれるすべての人(仲間、顧問の先生、コーチ、試合相手等)への感謝の気持ちを忘れずに、活動し
よう!
〈部活動生徒心構え〉
1.学校生活でやるべきことをできた上での活動であること
学習活動に励む、きまりを守る、係活動をしっかり行うなどやりたいことの前にやらなければならないことを
全うしてから参加する。
2.感謝の気持ちを忘れないこと
やりたいことができる環境を提供してくれる学校、指導してくれる先生方、経済面や励ましなどさまざまな面
で協力・応援してくれる保護者など、多くの人たちから支えられて自分が活躍できていることを自覚する。
3.模範となる人であれるように努力すること
けじめある生活を送り、人間性の鍛錬に努めること。周囲からも応援してもらえるような、模範となる生徒に
なる努力を惜しまない。周囲に流されず、自分に厳しく生活できる人を目指す。
4.個人ではなく集団の一員としての責任を自覚すること
部活動中に起こりうる様々な問題は、個人の責任にとどまらず、部活動全体の問題となることを自覚する。校
内においては○○部員であり、校外においては広葉中学校の生徒として他者から見られていることを自覚す
る。責任ある言動ができる人を目指す。
〇部活動を志す生徒は、目標を持って普段の練習をする中から、心身を鍛え技術の向上を図る。
〇所属部員は、広葉中学校の生徒としての誇りを持ち、常に責任ある行動をとる。
〈注意事項〉
1.無断で欠席をしない。
2.活動日や活動場所を守る(部活動終了後はすみやかに下校する)。
【下校時間】4月~9月 18:30、10月~3月 17:30
◎この時間には生徒玄関を出ている状態に
3.決められた活動場所で活動し、カバン・衣類等は活動場所へ持っていき各部で管理する。
4.用具を大切に扱い、後片づけをきちんとする。
5.校内生活および校外生活における違反・禁止行為をしない。
(違反があった場合は、その部の責任において善後策を考え対処することとするが、度重なる違反については活
動を停止する場合もある)
<例>・学級や生徒会活動のさぼり ・服装、頭髪などの違反 ・けんかやその他のトラブル
6.特別活動が予定されていない場合は、清掃終了後を部活動開始時刻とする。
(特別活動の時間帯は、委員会や学級活動を優先とする)
7.休日、夏期休業中、再登校時は、顧問の先生の指示により自転車登校を認める。
裏面の「各部活動の自転車置き場」を見て確認し、きれいに並べること。
(自転車の管理は個人で行う。安全な利用ができなかったり、違反行為があったりした部については許可を取り
消すこともある)
8.部活動は3年間継続して活動することを原則とするが、健康上の理由、または家庭の都合等で保護者・担任・部
活動指導員及び外部指導者の了承が得られた場合は、退部または他の部への変更を認める。