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3.24 北広島市青春メッセージ・アンビシャスフォーラム

 北広島市で毎年開催されて「青春メッセージ・アンビシャスフォーラム」に2年生の生徒会役員2名が、オンライン参加し、勝呂さんが青春メッセージでの意見発表、矢野さんは、いじめの根絶について、市内の学校生徒と意見交換しました。その一部について、以下に掲載します。*******



「湧き上がった感謝の心」              

    広葉中学校 勝呂 妃   

 三十七度五分。夏休みが始まる前日、突然熱が出ました。毎日毎日、最高気温が高く学校もものすごく暑くて、二台ある扇風機だけでは教室の温度が下がるわけもなく、みんなただ暑さに耐えて学校生活を送っていました。家に帰って休んでも、暑さのために疲れが全然取れないのが自分でわかるほどでした。熱が出る少し前の夕食の時間、私はいつもなら全部食べてしまうおかずがどうしても喉を通りませんでした。おかずが残った私の皿を見て、母がおかしいと思ったのか私の体を確かめるようにさわって、『熱をはかってみて!』と言いました。そんなに大げさに言わなくてもいいのにと思いながら、体温計を腋にはさんでいる時間がとても長く感じたのは実は少し不安だったからかもしれません。でも喉は痛くないし、せきも鼻水も出ていないし、と自分で自分を納得させていました。熱は三十七度五分でした。その日は塾だったけれど、コロナ禍ということもあって欠席しました。

 
 私は市販の解熱剤を飲み、まだ眠くはないけれど次の日の終業式でやるべき役割があるしと思い、頭の中で明日のスケジュールをいろいろ考えながら、寝苦しいベッドの上で横になり目をつぶりました。夜中に母親が私の足や背中にさわって体温を確認しに来るまで私は自分が高熱であることに気がつきませんでした。夜中にもかかわらず、冷却マクラや冷却シート、タオルに包まれたいくつもの保冷剤が私の体にくっつけられて、こんなふうにされるのはもう何年もなかったなぁと思っているのと同時に、私はそんなに高熱なんだろうかと豆電球を見ながらボーっと考えていました。父と母の寝室から話し声が聞こえて、何やら電話で誰かと会話しているようでした。どれくらいの時間、電話をしていたかは覚えていませんが夜中なのにドタバタとしていて母がマスクをして私の所に来るようになりました。どこに電話をしていたのかを聞くと母は「北海道のコロナ健康相談センターにかけて、いろいろ指示をもらって、外来で行ける病院も紹介してもらったから」と言いました。マスクをしたほうがいい事や、トイレは共同で使わないほうがいい事、飲んだ解熱剤のメーカーを調べてアドバイスをもらった事を聞いた瞬間、「私はコロナなんだろうか」と恐ろしくなり始めました。熱は三十九度まで上がっていました。

コロナ禍で、誰がいつ感染してもおかしくないとは言え、私はもう一年半以上外食も、札幌にも出掛けていません。本当にせまい範囲内で生活していて、でもそれが慣れてしまって以前よりもそんなに苦痛には感じていなかったし、予防は人一倍している自信もあって自分はコロナに感染する確率は低いはずだと思っていたのに、どうして熱なんて出たのだろうと不安で涙が出てきました。次の日、不安の中、父と一緒に紹介された病院に行って採血やいろいろな検査の結果、コロナの確率は極めて低く、採血結果も問題がなく、夏風邪という診断を受けました。ほっとして、処方せんの待ち時間に私は眠ってしまっていました。

 
 その日、姉は私のために高校を欠席しました。姉は、前日に学校祭があってクラス対抗のダンスパフォーマンスの審査結果発表があったのに、私のせいで欠席する事になって最後の学校祭の盛り上がりをクラスメイトと過ごす事ができなかったのです。病院から帰ってきて、私はすぐに姉に謝りました。すると姉は『仕方ないから。全然大丈夫だよ』と優しく言ってくれ、私の心の中は申し訳ない気持ちと感謝の気持ちが入り混じり、また、涙目になりました。母が中学校に検査結果の報告に電話をしたら、教頭先生とつながり、私のことをものすごく心配して、コロナじゃなかった事を自分のことのように安心して下さっていたと後から聞き、とても嬉しかったのと、心から心配してもらえて、感謝の気持ちが胸の奥から湧き上がりました。夜中にも関わらずコロナ健康相談センターで対応して下さる医療に携わる方々、コロナかもしれない患者を毎日診療している病院に勤めている方々、私のために全力で看病してくれた両親、優しい言葉をかけてくれた姉、教頭先生、休んだ事を心配してくれた友人や先輩に心から感謝をしています。

 
 考えてみると、当たり前に電気がつくのも、木や川が美しく存在しているのも、他にもたくさんある当たり前の事も、必ず見えない誰かが支えてくれているおかげです。見えない誰かの支えのおかげで日々は成り立っていることにも感謝をしなければいけない事を私は今回の事で痛感しました。まだまだ大変な日々が続きますが、いろいろな人に対して感謝の心を日々持ちながら、自分自身、「近くにいる人だけでなく見えない誰かを助けたり、支えたりできるような人間になりたい」と、改めて強く思いました。

  

【Aグループ矢野さんからのまとめの発表内容】

 Aグループは全部で7つのルールを作りました。一つ目は、顔写真やパスワードなど個人情報はネットに載せない。二つ目は、各家庭でネットを利用する時間を決めておく。三つめは、自分が嫌だと思うことはネットに書き込まない。四つ目は、10時以降はスマホやゲームなどは使わない。五つ目は、ネットを利用するときは正しい情報かどうかを確認する。六つ目は、フィルターをかけて危険なサイトを利用しない。七つ目は、課金をする時やわからなくなったときは親に相談するです。

  

【矢野さんからのフォーラムを終えての感想発表】
 
 最初は緊張していましたが、「ヨッシー」のようにあだ名を付けて話すことで、緊張が無くなり、たくさんの意見が出せたと思います。意見の中のポイントとして、「10時以降」や「フィルターをかける」などの具体的な言葉をルールに示すことで、より分かりやすくなり守っていけると感じました。


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 考えや意見をアウトプットすることで、周囲に伝えていく経験が、自己の「思考力・判断力・表現力」を伸ばします。自己の得意とする場面での、様々なアウトプットの機会を積極的に活用し、可能性を開花させてください。

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