2.1 広葉中学校 開校記念日
広葉中学校は、昭和49年2月1日にその設立が認可され、同年4月15日、校舎の落成に伴い東部中学校から分離して、開校式が挙行されました。生徒数は139名でした。
校歌を作詞している当時の学校長、藤井庄吉氏は開校30周年記念誌(2004年)の中で、次のようなお話を寄稿しています。
【昭和49年 航空写真】
「去る11月22日、私は広葉中学校の開校30周年記念集会に参加しました。そこで懐かしさとともに大きな感動を覚えました。それは、生徒のみなさんによる集会の進行、資料の提示、吹奏楽の演奏、そして合唱等々、すばらしい活動の姿を見たからです。開校にあたって、私は新しい学校の教育目標を校歌に込めました。全ての生徒が、若い情熱をもって英知を磨き、新しい校風を創り出し、たくましい心身で、協力して実り豊かな広葉中学校を築くことを目指したのです。」と30年記念式典での生徒の自主自立の姿とすばらしい表現活動に感動し、開校当時の校歌にも込められた、強い願いが伝わってきます。
「自ら思考し真理を求める生徒(学ぼう)」
「豊かな心情を持ち互いに協力する生徒(拓こう)」
「創意を生かし主体的に行動する生徒(つなごう)」
「心身ともに健康でたくましい生徒(たくましく)」
学校教育目標である開校時の「建学の精神」が脈々と受け継がれ、着実な成果を積み上げながら、小中一貫教育(分離・隣接型の小中一貫校)という新しいチャレンジを小中一貫全国サミットin北広島の中で、北広島市の先進的な実践として全国に発信することができました。「小学生の時に中学生と共に学んで、意欲的に活動した経験が、数年後に中学生として、今度は、小学生にリーダーシップを持って共に学び、高め合う」という姿がここ数年で見て取れます。
小中の先生たちは、「うちの中学校区らしい、持続可能な小中一貫教育」の継承と発展について、日常的に協力、協働しながら、今後を見つめています。
「古くからのものをそのまま後世に伝えていくのは伝承」、同じ技術や材料(行動や活動)を使い(行い)つつも「新しいことに挑戦し革新していくこと」により『伝統』が創り出されます。“Take Action”を掲げ、「自ら行動を起こすことを追求する自主自立の精神」は、素晴らしい伝統であり、「あなたたちらしさ」を創造します。「思いやりを持ってえがおで協力し合う」姿勢が、「意欲的に学び、主体的に考え、自分らしく表現する」力を培う。そうした学習と生活の積み重ねが、「大きな志を持って、たくましくチャレンジする」未来を創る若者を育てることを信じて止みません。
みなさんも是非、学校の48年の歴史に思いをめぐらし、今の自分を見つめ直すことで、この「開校記念日」というお休みを、新たな一歩を踏み出す機会として下さい。
『大志をいだき 心豊かに たくましく 生きる子ども』
~賢く 優しく たくましく~