12.3 根拠に基づいて
「エビデンス」って?
ビジネスの場では「エビデンスを取っておくように」といったように、”エビデンス”という言葉がよく使用されています。あまり聞きなれない英語由来のカタカナが、ごく一般的で常識的な用語のように世の中で使われれるのも、「どうかな・・」とも思いますが、
*************
エビデンスは、英語の「evidence」からきており、「証拠、根拠、形跡」という意味。
業界・業種によって使い方のニュアンスが若干違いますが、主に「裏付けがされているか?」という意味で使用されます。
*************
〇会議の議事録やメールなど、見える形で残すことを「エビデンスを残す」と表現。
〇口頭のやりとりだけでは、「言った言わない」などのトラブルを招く可能性もあるので、 目に見える形で記録すること。
〇IT業界では、「システムが正常に稼働しているかを示すデータ」のことをエビデンスと表
現。例えばシステム稼働中のスクリーンショットや関連するデータなどを指して、エビデ
ンスと使用します。
〇行政や教育現場
政策・施策の企画をその場限りのエピソードに頼るのではなく、目的を明確化したうえで
合理的根拠(エビデンス)に基づくものとすることが求められ、「エビデンスに基づいた
政策・施策」でなければ、お金をかけて、実行に移されることは決してないのです。だか
ら、企画や施策を理解してもらい、実行に移していくために、「合理的根拠(エビデン
ス)」に基づいているのか、資料やデータを必死に用意します。
根拠を明確にして・・
国語の授業を見て回ると、「根拠・理由を明確にして答えなさい」という問題や授業での発問が、どの学年にも出てきます。
2年生 国語「兼好法師はどんな人?根拠を明確にして」・・という問いに、徒然草の随筆
の中に隠された「吉田兼好の人柄が分かる記述」を文章から丁寧に読み取って
いました。
3年生 国語 「宿題代行サービスの是非」について、ディベート的に議論していました。
昨年の2年時の授業では、「眼鏡をかけている生徒の割合のグラフを見なが
ら、自分の考えを、プレゼン発表するという授業も行われていました。
双葉6年生・広葉中3年生の「学力・学習状況調査」が全国平均を上回り、「読み解く力
、根拠に基づいて読んだり、書いたり、表現したりする力」が、しっかり身についているのは、こうした「理由・根拠を明らかにして、書いたり、表現したり」という活動によるのかと感心しました。
【2年生国語】


【1年生道徳】

