1.8 たくさん雪が降った朝に
今年の北広島は雪が少ないと思っていましたが、1年を通して積雪の量は、帳尻を合わせると言われている通り、やっぱり降ってしまいました。大きな道路も除雪が入っていないのですから、当然、学校には入っていません。
そこで朝から学校長をはじめ、先生方が玄関前や通学路などを除雪していましたが、
そこに頼もしい見方が・・・
部活にやって来た野球部の生徒が、ママさんダンプを持って手伝いにきてくれました。
すごく一生懸命雪かきをしてくれ、あっという間に玄関前の雪がなくなりました。
イエローハットという会社があります。鍵山秀三郎さんは、28歳の時に社長になりました。当時、鍵山さんの会社と取引してくれるところはほとんどありませんでした。社員の心も荒れていて、外の仕事から帰ってくると疲れ切ってイライラしており、時には物に当たる人もいて、とても職場の雰囲気が悪かったそうです。
「社員の荒れた心を何とかしたい」鍵山さんはあることを始めました。
それは掃除でした。「心を穏やかにするには、まず周りをきれいにすることが大事である」と考え、1人でトイレ掃除と会社の掃除を始めたのです。
しかし、他の社員の反応は冷たく、「掃除なんかしても無駄だ」「うちの社長は掃除しかできない」と陰で批判をし、社長がトイレ清掃をしている横で用を足していく社員もいました。
それでも鍵山さんは10年近く、1人で掃除を続けました。
10年経った頃、ようやく社員が1人、2人と手伝うようになりました。次第に掃除を手伝う社員が増えていき、20年を過ぎた頃には、ほとんどの社員が自ら掃除をするようになりました。
みんなで清掃をし、会社がきれいになると、社員の気持ちも変わり始めました。仕事でも真心のサービスをするようになり、今では売上高1,410億円。全国に738店舗が展開される会社へと成長しました。
鍵山さんは掃除をすることで得られる五つの効果を見つけました。
①「謙虚な人になれる」 自分が接している周囲の人たちへの対応が変わってくる。
②「気づく人になれる」 これまで見えなかった細部がよく見えるようになる。
③「感動の心を育む」 掃除後、きれいになったなと実感し、その実感が感動になる。
④「感謝の心が芽生える」 人からの小さな親切にも感謝の気持ちが持てるようになる。
⑤「心が磨かれる」 トイレや床を磨くことで、自分の心も磨くことができる。
雪かきも同じです。
部活動で技術だけではなく、心も磨き、鍛えている野球部。
春からの活躍が今から楽しみです。