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10.10 柔と剛のバランス感覚 

柔と剛のバランス感覚 ・・・吉野さんのノーベル化学賞受賞から                                

 「柔らかい頭と剛直なまでの執着心、その両面が大切」壁にぶち当たった時に乗り越えるのは、「何とかなるさ」のある意味脳天気さ、「ゴールはあるんだ」と考えられる柔らかさが道を切り開く・・。リチウムイオン電池の開発という功績が認められノーベル化学賞を受賞した吉野彰さん(71)のことばです。


 化学(ばけがく)の道に興味を持ったのは、小学3、4年生の頃、新任の女性担任が、「マイケルファラデーのろうそくの化学という本を読みなさい」と勧めてくれたことがきっかけになったそうです。自分なりにいたずらまがいの実験(硫酸に金属を入れたら・・等)もしてみたようです。

 
 リチウム電池には、まだまだわからないこと、「謎」も多く、熱を持つリチウム電池にマイナスの炭素素材を使うことで発熱を抑え、軽量、大エネルギーを生み出す。実用化が大きく進んだそうです。しかし、3年は電池が売れなかったし、当時は、現代のようなリチウム電池が様々なものに使われ、このようなモバイルIT社会は想像がつかなかったと言っています。

  今後の可能性のお話の中で、「地球環境問題に誰が答えを出さなければならない…」とも…。リチウム電池によるクリーンなエネルギーとエネルギー保存(例えば、電気自動車を走らせたり、電気自動車に蓄えた電気を様々な事に活用したり…等)にも言及していました。

 吉野さんは「研究者は頭が柔らかくないといけない。それとは真逆でしつこく最後まであきらめないことも必要。剛と柔のバランスをとるのが難しい。堅いだけだとくじけてしまう。壁にぶちあたったとき、『なんとかなるわね』という柔らかさが必要だと思います」とも語っていたのが印象的です。渋野ひなこさんの全英ゴルフ優勝、ラグビーの快進撃等、明るい話題で日本が大騒ぎするような、そんなことをきっかけに子どもたちが将来を考えるきっかけになればいいとも…

 モバイルIT社会が到来する時もそうだったようにバズワード(一見、説得力のある言葉のように見えて、実は定義や意味があいまいなキーワードのこと。主にコンピューターの世界で多用されている)や、流行語が様々出てくる時、時代が変わるといいます。その言葉の流行の裏にある、時代の要請、変化、世の中の流れを読むことも大切。5年先、10年先を見通せる力がこれからは大切だと言っていました。

 変化の激しい時代を生き抜いていく小中学生達には、是非、学んでほしいものの考え方、生き方を明るく楽しく語ってくれる(企業の研究者である)吉野さん。是非この機会に、先哲の考えにふれ、自らも考えてみませんか。そうした思考にふれ、心動かし、自ら考えることも、とても大切なキャリア教育(北広島市では大志学と名づけています)です。

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