緑葉公園のモニュメント「新生」
掲載日:2009年3月5日
まちを眺めて共に生きる
新しく生まれる時代に残したい
子どもたちから「たまご公園」として親しまれている緑葉公園の小高い丘に、卵を思わせる碑が建っている。「緑葉公園に建設し付近の整備を進めていたモニュメント(記念碑)の除幕式を行いました。このモニュメントは町内に進出した企業により寄贈されたもので、高さ2メートル、幅1.6メートル、重さが8トンあり、イタリアで活躍している彫刻家安田侃さんが、イタリア白大理石を2年がかりで彫り上げた大作。作品は『新生』と名づけられています」。昭和57年(1982年)9月15日号の広報には、このモニュメントの除幕の記事が載った。
安田さんは、国内外で数々の賞を受賞している道内出身の世界的に有名な彫刻家で、市内には、この「新生」と中央公民館の「飛翔」がある。最近ではJR札幌駅南口に安田さんの作品「妙夢」を見ることができる。
除幕から四半世紀を迎えようとしているこの大きな生命は、高台から広島町の発展と北広島市の誕生を眺め成長してきたのだろう。時代は『改革』という名の大きな転換期を迎え、北広島市は今年市制10年の節目の年を迎える。
雪に耐えて立つ「新生」の碑をじっと眺める。そんなときに生まれたアイデアは、まちや人のために役立つのかもしれない。
緑葉公園のモニュメント「新生」/安田侃作