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12.ギンドロ防風林(南の里)
掲載日:2009年3月5日
新・博物史 きたひろしまMAP(12) -広報きたひろしま2001年11月号掲載-

田園を縁取る銀色防風林
南の里に手づくり防風林を訪ねる
稲刈りが終わった南の里。車で広島幹線1号線を走ると、視界を過ぎる防風林の中でひときわ輝く葉を付けた一群の木立に気付く。その木は「ウラジロハコヤナギ」とも「ギンドロ」とも呼ばれる。この地区に詳しい茶木雄一さん(南の里)が防風林の由来を語る。 「南の里地区の圃場整備事業は昭和54年(1979年)から始まりましたが、稲作には土づくりとともに風対策が必要でした。良い米を多く収穫するには、田植え後の苗の生育を冷たい偏西風から守らなければいけません。そこで圃場整備組合の中に防風林管理組合を作り、互いに農地を供出して防風林用地を生み出しました。樹種には成長が早く葉の美しいギンドロを選び、昭和57年(1982年)から昭和58年(1983年)にかけて私たち地元農家が植えたんですよ。防風効果を早く発揮させるため3列として、南側と中央にギンドロ、北側にはマツ類を植えました」
植林から20年。ギンドロは銀色の葉を茂らせる防風林となり、南の里は良質な米の産地となった。
穏やかな晩秋の日差しに防風林の梢が輝く。それは、この地で稲作を続けてきた人々がつくりあげた光景。大地に根付いたギンドロは、風を和らげ豊穣の地に優しい光を放ちながら、南の里の田園風景を印象深いものにしている。
「写真:ギンドロの防風林(10月)」
