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45.市道輪厚川通線

新・博物史 きたひろしまMAP (45) -広報きたひろしま2004年8月号掲載-

地図(イメージ)輪厚川沿いに残る開通の記憶

一筋の道、村域を超え思いを結ぶ

市道輪厚川通線。北広島交番の辺りから国道274号に続くこの道は、かつて広島と長沼を結ぶ道道札幌夕張線(昭和16年開通)の一部として使われていた。
村史(昭和35年刊)によると、第8代村長中村佐久弥は、昭和2年の議会で、前年に開通した鉄道と、北広島駅の開設を受け、道路利用の減退を危惧(ぐ)する。村の発展と村民の利益増進のため、道路網の見直しの必要性を述べ、さらに長沼と連絡する道についても触れる。「…隣接せる長沼村より北広島駅に通する準地方費道路の開鑿を速成出願するは極めて必要切実なりと思料致します」とあり、交通の利便を図ることが村の繁栄につながると記されている。
長沼村でも切望され、明治のころから開通への運動が行われた。戦時中の開削には、青年団や住民も動員され、慣れない手に鍬(くわ)やスコップを振るったといわれる。
道道札幌夕張線は、昭和44年国道274号に指定。56年に共栄から千歳川までの直線道路が完成し切り替わり、旧道は町道になる。
夏の午後、東栄橋のほとりに立つ。輪厚川の川面に残照がほのかにきらめく。今年9月、輪厚川通線の一部が廃止され、かつての往来を見ることができなくなる。道筋が変わるも、輪厚川はただ静かに流れている。

「写真:東栄橋から川筋に市街地を望む」
写真:東栄橋から川筋に市街地を望む

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