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55.スタインウェイ製ピアノ(北広島東記念館)

新・博物史 きたひろしまMAP (55) -広報きたひろしま2005年7月号掲載-

地図(イメージ)音楽は国を越え時を越えた

北広島にとどまった進駐軍のピアノ


「スタインウェイ」という名前を聞いたことがあるだろうか。
スタインウェイは、世界で多くのピアニストに愛用されているピアノの製造メーカーの名である。ピアノを弾く人であれば、一度は弾いてみたいと思うあこがれのピアノ。そのピアノが、北広島東記念館の郷土資料収蔵室にある。
このピアノは、平成5年10月に市内にある児童養護施設「天使の園」から市に寄贈されたアップライトピアノ(縦型ピアノ)。現在のものより少し小ぶり、シンプルなデザインで、非常に頑丈そうである。さらにこのピアノ、黒ではなくカーキ色をしているのだ。
戦後、進駐軍から天使の園に寄附されたものだという。1946年(昭和21年)1月にアメリカ・ニューヨークにあるスタインウェイ本社で作られた、その名も勝利を意味する「ヴィクトリーモデル」。第二次世界大戦さなかの1943年(昭和18年)から大量に製造され始め、アメリカ陸軍へ販売されていた。そして戦地の兵士の下へ。
その兵士たちを慰めていたピアノが、後に日本の子どもたちに音楽を楽しませていた。音楽に国境はないのかもしれない。そして戦後60年を迎えた今、時を重ねてもなお、明るく澄んだ音色はそのまま残っている。幾つかの音は、もう聞こえてこないけれども。

※ この記事は、リチャード・K・リーバーマン著「スタインウェイ物語」を参考にし、また市内在住の調律師・廣谷勝さんにご協力いただきました。
 


「写真:北広島東記念館収蔵のスタインウェイ製ピアノ」
写真:北広島東記念館収蔵のスタインウェイ製ピアノ

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