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59.島松駅逓所

新・博物史 きたひろしまMAP (59) -広報きたひろしま2005年11月号掲載-

旧島松駅てい所の地図地名に見る明治史の断片
島松の語源を訪ねて

 

国指定史跡・旧島松駅逓所のある島松。この地は、寒地稲作の祖といわれた中山久蔵が米作りを始めた場所であり、また札幌農学校(現在の北海道大学)の初代教頭ウィリアム・S・クラーク博士が「青年よ大志を懐け」の名言を残した場所でもある。北広島だけでなく北海道における明治期の歴史の一端を見ることができる興味深い地である。
数々の歴史の舞台となった島松。この島松の名は、輪厚や仁別などとともに北広島に残されているアイヌ語を語源とする地名の一つである。
アイヌ語で島松は「シュマ・オ・マップ」といわれ、「岩石のあるところ」を意味している。
島松川の中流域、国道36号付近は、かつて建築材として発掘された良質な石材(島松軟石)が露頭していた。地名は、アイヌの人々が生活していた当時から、大きな岩石が露出する場所であったことに由来しているのだろう。
収穫を終えた晩秋の午後、島松川のほとりに立つ。米作りを支えた清流と沃野が夕日に照らされ赤く染まる。高速道路下にある島松軟石の壁面は悠然とそびえている。
島松の意を成す、岩石のあるところは時代を経ても変わらず、久蔵らも眺めたであろう軟石は今もこの地に残されている。


島松川のほとりから島松駅逓所を見る
島松川のほとりから見た島松駅逓所の写真

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