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21.古い国道の跡(共栄)

新・博物史 きたひろしまMAP (21) -広報きたひろしま2002年8月号掲載-

地図共栄の交差点にある緑地

道路の面影を静かに留める


国道274号と道道江別恵庭線との交差点には、南西の角に弓形の緑地がある。これは、かつて道路が弧を描くようにここを通っていた名残である。

大正9年発行の広島村史によると、現在の国道274号は当時札幌道路と呼ばれていた。「四六時中殆ど轣轆(れきろく=馬車・荷車などが音を立てて走ること)音絶ゆることなきの有様なり」との記載があり、主要な道路であったことがわかる。

その後、この道は道道札幌夕張線と名前を変え、昭和45年4月1日には国道274号に指定された。道央と道東を結ぶ幹線道路として、名実ともに位置付けられたのである。このころはまだ、札幌から長沼方面へと向かう道路は右に弧を描きながら道道江別恵庭線と合流し、北広島交番手前の交差点から左折して輪厚川沿いに続いていた。

しかし、昭和56年7月1日、国道274号は切り替えられて共栄から一直線に長沼方面と結ぶようになり、交差点は十字になった。そこに残された弓形の土地が後に緑地として整備されたのである。

1日1万2千台もの車が通り過ぎる交差点。その喧騒の中に立つと、緑は静かに、しかし雄弁にかつての記憶を語りかけてくる。一瞬自分の居場所がわからなくなり見上げた先に、道はただまっすぐ続いていた。


「写真:かつての道の名残を示す緑地」
写真:かつての道の名残を示す緑地

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