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28.電波受信所跡(栄町)

新・博物史 きたひろしまMAP (28) -広報きたひろしま2003年3月号掲載-

地図NHK電波受信所の記憶

公園の木立に往時の面影を見る


北広島駅西口に近い北広公園。かつてここにNHK電波受信所、後年には電波方向探知所があった。

広島町のあゆみ(昭和47年刊)によると、昭和4年11月、NHKは全国ネット編成のため札幌中央放送局の北広島受信所を設置。東京からの電波中継は32年まで続けられた。

電波受信所は500坪の敷地に275坪の建物が建ち、高さ45メートルの鉄塔が30メートル間隔に屹立。中空には広帯域受信空中線が架けられていたという。

36年には同所に電波方向探知所が設置され、外国電の方向・強弱探知、東京・福岡との3地区同時測定などを行っていたが、45年からの北広島団地造成で北広公園用地となった。

広葉町に住む浜田義信さんは「子どものころ受信所前庭で木登りをしたイチイが、今も公園のゴロッケーコースにあります。高い鉄塔が建物の後ろにあり、中の沢から吹き上げる風で空中線が鳴っていました」と鮮明に情景を語る。

2月半ばの公園。だれもが足早に通り抜ける園路の傍らに、老木は曲がりくねった枝を広げる。

しかし、かつて偉容を見せていた施設の痕跡は公園の木立と人々の記憶の中にしかない。年月はまちの姿を変えるが、何気ない風景の中にも歴史の痕跡は残すべきと、老木が語っているように見える。


「写真:北広公園に残る電波受信所のイチイ」
写真:北広公園に残る電波受信所のイチイ

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