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40.国鉄千歳線と音江別神社

新・博物史 きたひろしまMAP (40) -広報きたひろしま2004年3月号掲載-

地図鉄路にまつわる物語の記憶

千歳線沿線にドラマを求めて

北広島を北西から南に貫くJR千歳線。まちの歩みの中で、その沿線にも多くの物語が生まれ、いつしか忘れられてきたに違いない。
広島村に初めて汽車が走ったのは、北海道鉄道株式会社の鉄道が苗穂・沼ノ端間に開通した大正15年。同年、北広島駅も開設された。
大正末期の鉄道敷設工事。作業員の宿舎は、現在の音江別神社にほど近い場所にあった。ある日、近所の子どもたちは彼らの生活をのぞいて驚く。大勢の作業員たちが、立ったまま黙々と食事をしていた。彼らと地元の人々の交流も生まれたであろう。工事の終わりを記念して音江別神社に鳥居が建てられた。その鳥居の芯(しん)棒には、工事で使用したトロッコ用のレールが使われていたのである。
後年、鳥居の一部から、さびたレールが見えていた時期があった。だが平成9年、道道江別恵庭線の拡幅に伴い鳥居は建て替えられ、歴史を示す物がまた一つ失われた。
しかし、沿線には新しいドラマも生まれる。旧千歳線跡に造られる道道札幌北広島自転車道線。北広島と札幌市をつなぐこの自転車道は、次代の交流を紡ぐ一本の糸となり舞台装置ともなるであろう。
鉄道敷設と駅の開設から78年。乗降客数1日1万8000人を超す北広島駅に、今年も別れと出会いの春が巡ってくる。

*鳥居のエピソードは「きたひろ昔あったとさ」(平成15年図書館・ゆずり葉の会刊)のほか、地元在住の方などのお話を参考にしました。

「写真:南の里の跨(こ)線橋から市街地方面を望む」
「写真:南の里の跨(こ)線橋から市街地方面を望む」
 

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