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5.アオンボ川(北の里)

新・博物史 きたひろしまMAP (5) -広報きたひろしま2001年4月号掲載-

地図原野に刻まれたひとすじの記憶

アオンボ川を訪ねる


国道274号を道道江別恵庭線との交差点から東へ約1.2キロメートル進み、広島幹線1号線との交差点を左折して約800メートル。「拓北橋」と書かれた小さな橋で車を下りると、真っすぐ流れる川を見ることができる。それはまるで原野に定規を当てて彫刻刀で掘った溝のようだ。

施設名を「共栄音江別幹線排水路」という。ところが、地元では「アオンボ川」と呼ばれている。

この排水路は、昭和13年に囚人たちの手によって掘削されたという。土木作業に動員された囚人たちは、青い服を着ていたので「青ン坊」と呼ばれた。それがいつしか労働の成果である排水路の呼称として残ったのだ。

アオンボ川とは何とも切ない響きであるが、この排水路掘削により、現在の東共栄から北の里にかけての水田開発が可能となり、広島村の水稲作付面積は徐々に増大していくのである。

拓北橋からアオンボ川とその両側に広がる沃野(よくや)を眺める。遠くに夕張や馬追の山並。振り向けば北広島市街が森に包まれるように横たわる。かつてここで泥炭と粘土の原野を黙々と切り開いた囚人たち。その姿を遠くから眺めていた子どもたち。人口4000人を達成したころの広島村の記憶である。


「写真:拓北橋から眺める「アオンボ川」」
写真:拓北橋から眺める「アオンボ川」

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