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11.中の沢配水池跡(中央)

新・博物史 きたひろしまMAP (11) -広報きたひろしま2001年10月号掲載-
 

地図水道普及時代の記憶

中の沢配水池の遺構


東部小学校の向いに、こんもりと土が盛られ草に覆われた場所がある。これは昭和40年に作られた「中の沢配水池」の遺構である。

水道事業の歩みに詳しい押味昌治さんは「村内で赤痢が発生したこともきっかけとなって、昭和38年12月、広島村市街地に西の里椴山地区の地下水が給水されました。当時、東の里・中の沢・富ケ岡の辺りの開拓農家40~50戸では、まだ各々で掘った井戸水を使用していたのですが、開拓農家にも清涼な椴山の水を給水するため、(開発局により)貯水量40~50tの配水池が建設されたのです」と話す。

だが配水池からの送水管が長く、水圧不足で水が出にくかったため、配水池を通さず本管から直接給水することとなった。こうして中の沢配水池は、わずか一年で役目を終え、そのまま道道の傍らに残されているのだという。

「当時、水道本管は国の補助では石綿管しか使えなかったから、よく管が壊れては漏水工事をしていましたね」押味さんは30数年前の苦労話を穏やかな口調で語った。

夕日に照らされる中の沢配水池の遺構。それが何であるかを知る人は少ない。しかし人口8千人の広島村が町に移行する時代に、短期間での普及を求められた水道事業の記憶が、そこに宿る。


「写真:中の沢配水池の遺構」
写真:中の沢配水池の遺構

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