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14.道道栗山北広島線

新・博物史 きたひろしまMAP (14) -広報きたひろしま2002年1月号掲載-

地図道筋に宿る土地の記憶

広島大曲間をつなぐ道路の始まり


市の東西をつなぐ道道栗山北広島線。一日1万3千台の車両が行き交うこの道も、最初は人の手で開かれた細い一本道であった。

村史(昭和35年発行)によると、明治16年、現在の北広島交番の辺りで広島県人の入植準備を始めた和田郁次郎と谷川杢左エ門らは、翌春に入植者を迎えるため開拓小屋11棟を建て、札幌本道(現在の国道36号)までの道路を開いたという。

工事は困難を極めた。全線約8kmは原始林の中。谷を越え、山を削り、大木を切り出す作業が冬の間続けられた。雪と寒さに挑む日々、体の節々に痛みが走る。入植者を迎え生活を支える道を開くため、工事は黙々と進められた。こうして春までには、人が通行できるほどの道が開かれたのである。

翌17年5月、最初の移住者17戸が小樽に着き、札幌、大曲を経て中の沢を通り、開拓地に入った。道中、開拓の夢と不安を抱いて歩く傍らにはヤマザクラやキタコブシの花が咲いていたに違いない。

道道栗山北広島線を行き来するたびに、私たちは先人が開いた道筋をなぞる。そこに宿る土地の記憶に、これからどのような物語が加わるのだろう。今年も、美しい四季の風景に出会うのが楽しみな道である。


「写真:冬の道道栗山北広島線」
写真:冬の道道栗山北広島線

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