北広島市ホームページ ここから本文です。

17.地名「大曲」の由来

新・博物史 きたひろしまMAP (17) -広報きたひろしま2002年4月号掲載-

地図地名に残る通行難所の記憶

深い谷へ下る曲がり道の名残


明治6年に完成した札幌本道(通称室蘭街道、現在の国道36号)。かつてこの道をたどり札幌へ向かう人は、島松駅逓所や四里塚を過ぎ札幌(三里塚)へ入った。しかし三里塚へ行くには、大曲川の深い谷に一度下り、橋を渡ってから再び坂を登らなければならなかった。この大きく曲がる道は「大曲」と呼ばれ、「室蘭街道七曲難所」の一つに数えられた。これがいつしかこの地区一帯の地名となったのである。

明治期、この道沿いには商店や宿屋があった。月寒尋常小学校厚別分教場(後の大曲小学校)が移転されたのもこの近くであった。

古い地名は、字名改正や都市化によっていつの間にか使われなくなることがある。また古い道も、道路改良などにより姿を消し、痕跡すら残されないことが多い。

しかし「大曲」という地名は残された。またかつての道の一部は、現在も市道として使われている。国道36号から入ってこの道を通るとき、札幌側にも道の名残が見えかくれしていることに気付く。

昭和28年の舗装改修後も国道の改良が続けられ、今や一日に4万台もの車両が行き交う国道36号。ここで古い道筋を眺め、開拓期の大曲を思うには、近年の変ぼうは激しすぎる。ただその地名や道の名残だけが通行難所の記憶を伝えているのである。


「写真:国道36号から古い道筋を眺める(11月)」
写真:国道36号から古い道筋を眺める(11月)

〒061-1192 北海道北広島市中央4丁目2番地1
電話 011-372-3311(代表)
開庁時間:平日の8時45分~17時15分