ドメスティック・バイオレンス(DV)とは
掲載日:2009年2月24日
暴力の形態
DVの特徴
配偶者暴力防止法
ドメスティック・バイオレンス(配偶者・パートナーからの暴力)~ DVとは ~
DVとは ~人権侵害であり、犯罪となる行為です~
DVとは、「ドメスティック・バイオレンス」の略称です。
ドメスティック・バイオレンスを直訳すると「domestic=家庭内の」「violence=暴力」となりますが、一般的には、「配偶者やパートナーなど親密な関係にある(あるいはあった)者からの暴力」を意味する言葉として使っています。
DVは、男女の人権を著しく侵害する行為であり、男女平等参画社会を形成していく上で克服すべき重要な課題です。
ドメスティック・バイオレンスの背景
ドメスティック・バイオレンスが起こる背景には、男女間の経済力の差、「男は仕事、女は家庭」といった固定的な性別役割分担意識や男尊女卑の考え方などが根底にあると言われています。
ドメスティック・バイオレンスをなくすためには、社会的な人権問題として捉え、それらの意識を変えていくことが必要です。
暴力の形態
様々な暴力の形態 ~これらの行為はDVに見られる例です~
殴る、蹴るといった「身体的暴力」だけでなく、「精神的暴力」「性的暴力」なども暴力です。多くの場合、何種類かの暴力が重なっておこります。
身体的暴力
- 殴る、蹴る
- 殴るふりをする
- 刃物などの凶器をからだにつきつける
- ものを投げつける
- 髪を引っ張り、引きずりまわす
- タバコの火を押し付ける
- 首を絞める
- 階段から突き落とす
精神的暴力
- 大声でどなる
- 「誰のおかげで生活できるんだ」などと言う
- 実家や友人とのつきあいを制限したり、電話や手紙を細かくチェックしたりする
- 発言権を与えない
- 何でも従えと言う
- 外出を禁止する
- 無視をする
- 人前で侮辱する
- 大事なものを捨てる、壊す
- 夜通し説教をして眠らせない
経済的暴力
- 生活費を渡さない
- 仕事につかせない
- 洋服などを買わせない
- 家庭の収入について何も教えない
- 家計を厳しく管理する
性的暴力
- 見たくないのにポルノビデオを見せる
- 脅しや暴力的な性行為
- 避妊に協力しない
- 中絶を強要する
- 子どもができない事を一方的に非難する
- いやがっているのに性行為を強要する
子どもを巻き込んだ暴力
- 子どもに暴力を見せる
- 子どもを危険な目に遭わせる
- 子どもを取り上げる
- 自分の言いたいことを子どもに言わせる
DVの特徴
なぜ逃げることができないのか
1 恐怖感
被害者は、「逃げたら殺されるかもしれない」という強い恐怖から、家を出る決心がつかないこともあります。
2 無力感
被害者は暴力を振るわれ続けることにより、「自分は夫から離れることができない」「助けてくれる人は誰もいない」といった無気力状態に陥ることもあります。
3 複雑な心理
「暴力を振るうのは私のことを愛しているからだ」「いつか変わってくれるのではないか」との思いから、被害者であることを自覚することが困難になっていることもあります。
4 経済的問題
夫の収入がなければ生活することが困難な場合は、今後の生活を考え逃げることができないこともあります。
5 子どもの問題
子どもがいる場合は、子どもの安全や就学の問題などが気にかかり、逃げることに踏み切れないこともあります。
6 失うもの
夫から逃げる場合、仕事を辞めなければならなかったり、これまで築いた地域社会での人間関係など失うものが大きいこともあります。
加害者のタイプ
暴力を振るう加害者については、一定のタイプはなく、年齢、学歴、職種、年収に関係がないといわれます。
むしろ、人当たりが良く、社会的信用もあり、周囲の人からは「家で妻に対して暴力を振るっているとは想像できない」と思われている人もいます。
配偶者暴力防止法
「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律」(配偶者暴力防止法)とは、配偶者からの暴力に係る通報、相談、保護、自立支援等の体制を整備することにより、配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護を図ることを目的とする法律です。配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律(内閣府男女共同参画局)
お問い合わせ先
市民環境部 市民生活課電話:011-372-3311(代表)